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ゴッホとゴーギャン7

ゴッホの性質

 相手が喜ぶなら自分の持っているものさえ与えてしまおうとするゴッホの生き方は、様々な形で人間関係をおかしくしていました。例えば次の様な話があります。

 アルルに来るずっと以前、ゴッホがまだ画家になる決心をしていない頃、伝道師の見習いのような形で派遣されたベルギーにあるボリナージュ炭坑で、悲惨な生活にあえぐ炭坑夫たちの生活を眼にしたゴッホは、自分だけが安定し保証された生活を送りつつ神の言葉を述べ伝えるという欺瞞(ぎまん)に耐えられず、着ていた衣服も食料も金銭までも貧しい炭坑夫の家族に与え、病人を献身的に看病していました。しかし、監視に訪れた教会関係者から、そのあまりにもみすぼらしい身なりと生活とが伝道師としてふさわしくないという理由で追放されてしまったのです。

 更にそのボリナージュから数年後、ハーグにいたゴッホはシーンという女性と知り合いました。彼女は身重の娼婦で連れ子までいたましが、ゴッホは彼女に同情し、かまわずシーンとその家族を引き取り一緒に暮らし始めたのです。そのことをきっかけに、絵を教えてもらっていた画家マウフェに絶交を言い渡され、そして常にゴッホを支えてきた弟テオも、シーンと別れるように強く言ってくるという人間関係のこじれを作ってしまいました。

 ボリナージュでのことも、あるいはシーンとの同棲生活のことも、ある意味で、ゴッホの過剰な同情心が引き起こしたことなのであったのです。




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テーマ : 絵画
ジャンル : 学問・文化・芸術

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代表取締役 登坂勇

「芸術の大衆化」を目指して

 長引く景気低迷にあえぎながらも、我々の周囲には溢れるほどの物質と情報が氾濫しています。かつてあれほど憧憬され期待された21世紀は確かにどこか歪な形で豊かな現在となり、同時に空球な日常となってしまったかのようです。
 耳を疑うような事件が繰り返される日々の中で、それでも遠く赤道のあたり、砂漠に緑を植え続ける人々がいます。
 環境を整備し、水を与えれば必ず息吹は蘇る・・・それは今ここに生きる我々にも言えることでは無いでしょうか。
 心の豊かさを忘れ日々の生活に疲れたそのとき、瑞々しさを取り戻すためには、アールブリアン株式会社が1985年創設以来変わらずに訴えてきた「感動する心」、それこそが、最も重要な生きる糧になるのではないかと我々は考えます。
 いつでも気軽に「感動」のきっかけとなりうる、芸術にふれられるように、我々は砂漠に緑を植えるべく、芸術の大衆化を目指し、真の豊かさを想像する環境造り追求してまいります。

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