ゴッホとゴーギャン6
ゴッホのひまわり
ゴーギャンの部屋に飾った飾ったひまわりですが、実は、ひまわりをモチーフにして描いた作品を、ゴッホはパリにいる時にも描いていたのです。
ゴーギャンはそれを見て気に入り、自分の作品と交換して手に入れていました。つまりゴッホは、ゴーギャンが自分のひまわりの絵を気に入るだろうことを知っていたのです。
アルルで描かれたのは、全面が黄色に塗られたものでした。ゴッホの最初の考えでは、ゴーギャンの寝室を飾るために十二点のひまわりの絵を描こうとしていました。
しかしながら、そのとき実際に描かれたのは四点で、その内二点を実際に壁に掛けました。また後に、オリジナルを元にした模写を自ら制作しました。その中の一点は現在日本の美術館に所蔵されています。
一点だけでも強い印象を放つ『ひまわり』が、もし本当に十二点制作されて壁に飾られていたらどうだったでしょうか。ゴーギャンはそれを見てどう思ったのでしょう・・・。明るくするというよりも、少し明るさを通り越したものが感じられないでしょうか。
この話には、ゴッホの人間性そのものがよく現れています。それは、相手が喜ぶなら自分の持っているものさえ与えてしまおうとするのがゴッホの生き方だからです。だからこそ逆にこれが、人に喜ばれるよりむしろ敬遠され、人との関係をいつもそこねる原因となっていたのです。

他の美術ブログを見る
ゴッホとゴーギャン 前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 次へ
ゴーギャンの部屋に飾った飾ったひまわりですが、実は、ひまわりをモチーフにして描いた作品を、ゴッホはパリにいる時にも描いていたのです。
ゴーギャンはそれを見て気に入り、自分の作品と交換して手に入れていました。つまりゴッホは、ゴーギャンが自分のひまわりの絵を気に入るだろうことを知っていたのです。
アルルで描かれたのは、全面が黄色に塗られたものでした。ゴッホの最初の考えでは、ゴーギャンの寝室を飾るために十二点のひまわりの絵を描こうとしていました。
しかしながら、そのとき実際に描かれたのは四点で、その内二点を実際に壁に掛けました。また後に、オリジナルを元にした模写を自ら制作しました。その中の一点は現在日本の美術館に所蔵されています。
一点だけでも強い印象を放つ『ひまわり』が、もし本当に十二点制作されて壁に飾られていたらどうだったでしょうか。ゴーギャンはそれを見てどう思ったのでしょう・・・。明るくするというよりも、少し明るさを通り越したものが感じられないでしょうか。
この話には、ゴッホの人間性そのものがよく現れています。それは、相手が喜ぶなら自分の持っているものさえ与えてしまおうとするのがゴッホの生き方だからです。だからこそ逆にこれが、人に喜ばれるよりむしろ敬遠され、人との関係をいつもそこねる原因となっていたのです。

他の美術ブログを見る
ゴッホとゴーギャン 前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 次へ
スポンサーサイト