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エドゥアール・マネ④ byアールブリアン

斬新さと伝統

 今までにない技法と題材に向かったと思われる一方、斬新なテーマ性に反して、作品の構図からはマネの伝統を重んじる性分もうかがえる。前出の『草上の昼食』をはじめ、この時代の作品のいくつかは、その構図自体は彼がよく美術館で模写していた過去の別の作家の作品のものと酷似しているのだ。

パリスの審判/ライモンディ作
『パリスの審判』ライモンディ作
『草上の昼食』の元になったといわれている。



 マネは単純にその画家に敬意を表する意味で構図を拝借したようなのだが、これだけあからさまだと、おぼっちゃん育ちの彼の絵画に対する生真面目さをいやでも感じてしまいはしないだろうか。もちろんそれは、推測に過ぎないのだが・・・。


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エドゥアール・マネ③ byアールブリアン

マネ、正統派画家を目指す

 実のところマネ自身は、いわゆる伝統的な正統派画家を目指していたのだが、おそらく「フランスの美術界に新しい風を起こしたい」という欲求が、彼を今までにない技法と題材に向かわせたに違いない。
『草上の昼食』に関していえば、第一に筆致がとても荒い。

1.左下のかごや果物は立体感をとどめず、むしろ陰影によって表現されている。
陰影の強調
陰影の強調

2.次に人物だが、やはり肌や髪の質感、肉の遠近よりも画面上のアウトライン(輪郭)を重視。
輪郭を優先
輪郭を優先

3.右側の男性が描かれている部分には当時珍しいといわれた「黒の多用」が見受けられる。
黒い面を多様
黒い面を多様

こうしてみると、この作品がいかにいろいろな意味を含んで話題になったかがわかるだろう。



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エドゥアール・マネ② byアールブリアン

美術アカデミーの理想美

 当時、フランスの美術界は、新聞にサロンの作品の批評が大きく取りただされるほど、市民になじみの深いものであった。
家族連れで絵画鑑賞することは、人々の日常の楽しみでもあったのだ。
そのためか、美術アカデミーが掲げていた絵画の理想美、例えば、カパネルの『ヴィーナス誕生』など「明暗法によって描かれた緻密でソフトなタッチの風景画、歴史画」は、一般市民の意識に浸透していた。

ヴィーナス誕生
<カパネル作 ヴィーナス誕生>
遠近法を用い、中間色を多様、天使をモチーフにするなど、当時主流のスタイル、テーマも、おとぎ話など「非現実の美しさ」がもてはやされた。



 これに対し、マネの作品はそこからはほど遠いものだった。結果、この作品は審査員や新聞から「必然性のないみだらな女性のヌードと、たわいもない日常の情景を題材にした」という酷評をうけ、マネは反理想美を掲げる画家としてのレッテルを貼られる羽目になったのだ。


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エドゥアール・マネ① byアールブリアン

保守と革新のはざまで・・・
[技法と構図]

 19世紀のフランス、パリ。産業革命が起こり街には工場が建ち並び景気が活気づき始めていた時代、一躍注目を集めた画家が、今回の主役、マネ(1832~1883)である。

法務省の高級官僚でレジオンドヌール勲章も授与された父を持つ、ブルジョア育ちの彼は、幼少から芸術に造型が深かった。

画家を目指していた彼は1863年、一枚の油彩画をサロンに(注)出品するが、結果は落選。
作品の題名は『草上の昼食』である。

草上の昼食
エドゥアール・マネ作『草上の昼食』

なぜこの作品は落選したのだろうか?それについては次回・・・

※(注)美術アカデミー所属作家だけの展覧会。18世紀、ルーブル宮のサロン・カーレで行なわれたのがきっかけで、後にサロンと呼ばれるようになった。風景画、歴史画をメインに理想美を追求した。19世紀に入るとメディアの関心も手伝って盛況したが、後半は前衛画家の台頭とともに、息をひそめていった。


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プロフィール

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代表取締役 登坂勇

「芸術の大衆化」を目指して

 長引く景気低迷にあえぎながらも、我々の周囲には溢れるほどの物質と情報が氾濫しています。かつてあれほど憧憬され期待された21世紀は確かにどこか歪な形で豊かな現在となり、同時に空球な日常となってしまったかのようです。
 耳を疑うような事件が繰り返される日々の中で、それでも遠く赤道のあたり、砂漠に緑を植え続ける人々がいます。
 環境を整備し、水を与えれば必ず息吹は蘇る・・・それは今ここに生きる我々にも言えることでは無いでしょうか。
 心の豊かさを忘れ日々の生活に疲れたそのとき、瑞々しさを取り戻すためには、アールブリアン株式会社が1985年創設以来変わらずに訴えてきた「感動する心」、それこそが、最も重要な生きる糧になるのではないかと我々は考えます。
 いつでも気軽に「感動」のきっかけとなりうる、芸術にふれられるように、我々は砂漠に緑を植えるべく、芸術の大衆化を目指し、真の豊かさを想像する環境造り追求してまいります。

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